「AxiDraw」 power-delayの問題

投稿者: | 2017年3月17日

「AxiDraw」の調整が尽きない。

ペン先の精度が影響するほど精密な図が描ける事は分かった。
しかし、注意しなければならない次の問題も出てきた。

フィードレート2000(mm/min)でのプロット。
拡大すると、特定のサイズの図形では、閉じた図形の書き始めと書き終わりが繋がっていない。
下の拡大図を見て分かる通り、「power-delay」による「サーボ」のタイムラグが問題となり、開始点と終了点で切れてしまっている。

ダイアログでの調整は(ms or s)となっているが、実際の入力は”int”で処理されるため、設定は整数値しか扱えない。
最小値「1」の入力が「1s」で処理されてしまい、端点が繋がらない問題は解決されるものの、1passごとに1sもの時間を費やされては、作図時間に大きく影響してしまう。

「laser_power」で、サーボの動作角度を調整しても根本的な解決には至らず、不安が残ったままになる。
勇気のある人は、「C#」や「Python」の書式寛容性に甘え、「laser.inx」の「power_delay」を”String”型の変数で扱うのも手だと思う。

「power_delay」を”String”型で扱った場合のダイヤログの表示
小数点以下の数字が扱えるため、”Delay”タイムの微調整が可能となる。

現在、サーボの動作角度を45度で設定し、Delayタイムは 0.2(200ms)で良い描画結果を得られている。
下の図は、描画フィードレート を2000mm/minと、やや高めの設定でプロット。

【参考画像は、粗品で頂いた水性ボールペン】

「AxiDraw」はこれで完成。
奥が深く、限界の無いデータ作成に、今後どう対処していけるかが課題となる。