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2014年4月の記事
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木工・木地パーツ・繰上げ天井

【仏壇の木地・繰上げ天井の話】
寺院などで見かける繰上げ天井は、少し高級な仏壇の内部でも見ることができる。
もともと寺院の内陣を主体に再現した仏壇の(最近では少し傾向が変わってきたが)宮殿の天井部分がそれにあたる。

小型から大型まで、産地によって実に様々なタイプの仏壇が存在するが、すべてのパーツが、宗教や古建築に基づき、実に細かな取り決めのもと、携わる木地士によって設計されてきた。
(大型で複雑な構造の仏壇でも、基本的にほぼ同じ構成をとる。)

三十年近く前から書き起こした図面は共通フォーマットとも言えるdxf形式に変換していたため、LightWaveを使用し、数百を超える部品を3D化してきた。
もう少し早くSketchUpの存在を知る事ができていれば、この数倍の作業をこなしていたかもしれない。



実際の読み込み時に表示されるダイアログは英語だが、すべての文字と寸法が必要なため、作業中の図面はスクリーンテキストを「Yes」にして読み込んである。





FreeDXF v057で過去の図面を読み込み、立体化作業中の様子





完成後、関連するパーツと組合わせていく。





作成した碁やエビの構造拡大図。この上に更に細い格子の組子が配置される。



エッジに対して垂直に面を配置するプラグイン

Perpen.jpg
【Perpendicular Face Tools】

3Dの空間に好きな角度で書き込んだエッジに対し、常に垂直に面を配置できるプラグインが紹介されている。
線で描いたスプリングなどは微妙な傾斜角度を持つため、軸に対して垂直に面を配置するのは案外難しい。

"Perpendicular Face Tools" プラグインで上記の問題が簡単に解決する。
添付ファイル 添付ファイル


基礎の覚え書き2:四角錐と円錐

【肝はフォローミーツールの使いこなし】
当初、簡単な三角錐や四角錐、円錐などの単純なオブジェクトすら、その作成方法に頭を悩ませる事が多かったが、これまで他で培ってきた手順の既成概念を持たず、思いつくまま試行することで色々見えてくるSketchUP独自の機能もあった。

仮に、四角錐を作る場合を例に、

【例1】
1...長方形ツールで必要なサイズのボックスを描く
2...線ツールで描いたボックスに対角線を引く
3...移動ツールで対角線の頂点(交点)を摘んで必要な高さに持ち上げ、立体化する(この状態では底に面が貼られていない)
4...任意の底辺に一本のエッジを追加し、底の面を貼って完成

※ 出来上がった四角錐の面が反転している場合はさらにオブジェクト全体を選択状態にしておきコンテキストメニューから「面を反転」を選んで処理を完了させる。




※上の実際の作業手順を、左上から右下方向に順に掲載




【フォローミーを使って円錐を作る場合】

様々な手法があるが、円錐を作る単純な例。

【例2】...次に続く