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「Kerkythea」、 Edge Outline(エッジのアウトライン)

「流れ三間社」の絵様がうまく表現出来なかった事を基に、「マテリアル」の設定ダイアログ内にある、エッジ項目について、いくつかの値を設定し、検証してみた。

結果を把握しやすくするため、モデルサイズを100×100×100のキューブに固定。

設定する項目は、設定が有効となる、赤枠で囲んだ、「Umbra」と「Penumbra Ratio」の2項目で、「Color」は黒のまま。

結果は下の通りとなった。
※左側に表示した日本語表記の設定項目は、右側の英語の項目の参照用で、他に意味は無い。



エッジに値を設定せず、そのままレンダリングした場合。




100ミリの辺に対して、「Umbra」と「Penumbra Ratio」0.1の値を設定した場合。
面どうし、エッジを共有する可視部分では、エッジのサイズは二面分となり、共有する面が片側しか見えない辺(エッジ)では視点の角度に応じた一本分のエッジとして表現される。
※二面が合わさるエッジ幅は、面どうしが90度で接続されるため、純粋な二本分の幅とはならない。
オブジェクトの置かれた角度に対して、遠近法の表示に従い、各辺ごと接続の開きに応じて線幅が表現されているのに驚く。





影「Umbra」の値のみ”1”に設定した場合。
半影「Penumbra Ratio」の設定値が無いため、黒いエッジのみとなる。
100ミリのモデルサイズに、影「Umbra」の値を”1”に設定した場合、モデル全体の幅に対して約10%程度の幅になるのが分かる。
これを基準に、他のモデルの線幅を決める事ができる。
※100ミリモデルの設定値に対して、1000ミリなら”10倍”に、10ミリなら”1/10”といった具合。




「Umbra」と「Penumbra Ratio」の値を”1”に設定した場合。
半影「Penumbra Ratio」部分が、影「Umbra」と同じ太さ(幅)でグラデーションされる。




「Umbra」の値を”1”、「Penumbra Ratio」の値を”2”に設定した場合。
結果は、半影「Penumbra Ratio」部分の幅が、影「Umbra」の二倍の幅でグラデーションされる。





今回の検証対象は純粋なキューブ形状であるため、内側のエッジ角度や、エッジ比率の設定をしても有効な範囲内に無いため、反映されない。
幅の比率はオブジェクトのサイズと比例しており、1000ミリ四方のキューブで、100ミリ四方のキューブと同じ値を設定した場合、結果は”1/10”となり、キューブの全幅に対して1/100程度のサイズになる。
従って、1000ミリ四方のキューブに、エッジ一本分の極細線を表現したければ、影の設定値を”0.1”にすれば実現する事になり、100ミリ四方のキューブでは0.01の値で極細線が描画される。

下のキューブは、1000ミリ四方のキューブに、影「Umbra」の値を”0.1”で設定し、レンダリグしたもの。
100ミリ四方のキューブに、影「Umbra」の値を”0.01”に設定しても同じ画像が得られる。
(縮小画像なので、エッジの細線が少しわかり辛い)



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